ずっと気になっていたものを体験してきた
それは お写経
どこで体験できるのか
時間、料金、予約の有無、持ち物など
可能な限り調べ尽くし
通いやすく、駅近くだとこの季節はうれしい
そして
いらいらしている時こそどうぞお越しください
と案内されている寺院に決めた
予約なしで向かい、初めてですと伝えると
僧侶から詳しい説明を受ける
なるほど💡
いざ
居室内に入り心を落ち着かせながら
机上の説明文を読み進める
いよいよ墨を擦る段で水を入れすぎた
かなーり擦らないといつまで経ってもグレーだ
このくらいかと書き始めれば
まだまだ薄かった
滲むよー
でもしょうがない
このまま進める
考えないようにと思わないで
浮かんでくることをそのまま溢れさせた
出しっぱなし
湧き水のようにどんどん出てくる
そこに反応せずほったらかしにする
ダムの放流みたいだ
抑え込まずに排水する
気づけば首が痛い
頭を上げれば仏様がいらっしゃるので
見つめる
首肩が落ち着いたらまた続ける
いつの間にか
なぞり書きに夢中になっていた
ぎゃあてえぎゃあてえはあらあぎゃあてえ
でハタと気づく
もう最終かと
仏前にお供えして退出した
僧侶が出迎えてくださった
いらいらした時こそまたどうぞ
との言葉がとてもうれしかった
足の運びが軽やかななのは気のせいではない
朝には心配そうな顔してそばにいた三毛が
今は甘えてくる
曇っていたものが晴れたのだろうか
つきものが落ちたのだと思う
また行く
きっと行く
